青の交響曲 《平成29年4月中旬》 |
前回の「大都会」に引き続き、ネット(Google Earth)で見付けた画像を手掛かりに温めていた撮影地。
今回は足場の現況(寺院脇の地理院地図には記載のない三角点付近)は事前確認済み、桜の季節に合わせて再訪しました。 実はこの場所、吉野の中心市街が広がる眼下の吉野河畔からは直接登って行けず(徒歩では可能なよう)、一旦、尾根の裏の大淀町側からしか車道がない、しかもその「車道」というものも、事前知識がなければ侵入をためらうような「里道」を通り抜け辿り着く隠れ里のような場所。 けれどもこれは自身の勉強不足。 それなりに古くから知られた撮影名所だと、まだ真っ暗なうちからやってこられ夜明け前からご一緒した、商業写真関係の現地吉野山にも在住(別荘)写真家さんに教えられました。 ここには寺院のほかにカフェが営業していて、そちら目当てに訪れる方もおられるようです。(里道への入り口付近に看板あり) 撮影の方はと申しますと、初日は午後から日暮れまで、現地でそのまま車中泊で夜明けを迎え、日の出直後まで。 良い方へも悪い方へも一日でころころ変わる天気予報に惑わされながら、全く同じ画角で飽きもせず撮り続けた結果の中の一枚です。 夕闇迫る時間帯に、ほのかに浮かび上がる吉野の桜。 お天気も桜の開花状況も、決して撮影日和とは言い難い状況の中で頑張ってみました。 なお、題名の「青の交響曲」は、現地吉野線を走る観光列車と、夕暮れの低い色温度に青く染まる情景を掛けたものですが、作品集の光跡とは関係ありません。 |